株主・投資家の皆さまへ

代表取締役社長<br/>芝宮 孝司
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代表取締役社長
芝宮 孝司

平素は当社ならびに当社グループ各社にご愛顧とご支援を賜り、お客さま、株主さまをはじめ、多くのご関係のみなさまに厚く御礼申し上げます。

 

私が社長を拝命いたしましてから早1年が経過いたしました。

 

この間に、原油価格の下落、中国経済の減速、米国のゼロ金利政策解除などの経済環境の変化が生じました。引続き世界中で災害、紛争、事故なども絶えませんでした。当社グループが事業を継続し、お客さまへ滞りなく製品をお届けできているのも、多くの方に支えられているおかげであることをあらためて痛感しております。

 

一方で視点を変えると別の一面も見えてまいります。2015年の世界のインターネット利用者数は31億7千万人、毎年2億人以上のペースで増加しています(出所:情報通信白書)。インターネットに接続している機器は154億個、こちらも毎年20億個以上のペースで増加しています(出所:IHS TECHNOLOGY)。

 

今さら申し上げるまでもありませんが、モノの電子機器化・通信端末化が猛烈な勢いで進展しております。スマートオートメーション、自律走行車、コネクテッドホーム、人工知能といった技術も不可欠のものとなっていくでしょう。当社は重点分野と位置付けている産業機械・自動車・医療機器において、この流れが飛躍的に加速していくと予想し、当社の持続的な成長に向けて大きなチャンスになるものととらえています。

 

2015年度からスタートいたしました中期経営計画におきましては、「世界に存在感のある企業」を目指して、常にステークホルダーとの良好な関係を意識しつつ、ぶれない経営を実践していくことを掲げました。2016年4月のフェニテックセミコンダクター㈱子会社化を踏まえて、以下の課題に取組んでいく所存です。

 

①産業機器・車載機器・医療機器の市場を重点的に攻略する

②技術ロードマップに基づき差別化した特長のある製品を創造する

③グループの緊密な連携を図り顧客へ提供する付加価値をより一層高める

④戦略的提携で新たな基盤技術・製造技術を取り込む

 

2015年度も重点3市場向けの売上構成比は順調に拡大しており、3ヵ年で50%を超える見通しです。製品開発においては車載機器向けを中心とした新製品のラインナップを着実に広げております。また、フェニテックセミコンダクター㈱は、当社の戦略を実行していく上で大きな力を発揮してくれるものと確信しております。

 

当社グループは、目まぐるしく変化する環境の中で20年間アナログ電源ICの専業メーカーとして、エレクトロニクス産業の発展に貢献してきたと自負しております。技術開発型企業としての変わらぬコンセプトは「Powerfully Small!」です。創業以来磨き上げてきた省電力、小型化の技術を今後も強みとしていく宣言であり、また、企業規模ではまだかなわぬ競合大手企業を凌駕すべく持続的な成長を期す意気込みでもあります。

 

私は多くのステークホルダーに支えられている企業のリーダーとして、一定の業績と安定的な財務体質を維持するだけでなく、成長へ向けた果敢な取組みが求められていることを強く認識しています。電源ICで世の中を支えるグローバル企業として、これからも我々の事業に携わる全ての方々と共に繁栄していけるよう、知性と感性を磨き続け、小型・省電力の強みを極め、世の中に適応した価値のある製品を創出し、世界で存在感のある企業になることを目指してまいります。